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目標・夢を実現する方法|古典に学ぶ|現代語訳「徒然草」

吉田兼好による古典随筆の名作「徒然草」から抜粋した現代語訳朗読です。

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shikinobi.com/kenkou

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【全文】
第59段
道を求め悟りを開くという一大事を決意している人間は、放っておけず、心にかかる事があっても、その解決を望まずに、そっくりそのまま捨ててしまうべきだ。
「もうしばらく。これが終わってから」とか、「あれを片付けてから」などと考えていたら、放ったらかしに出来ないような用事ばかり積み重なってくる。
しかも用事が消えてなくなるはずもなく、ついには一大事を決行する日も失われてしまうのだ。
だいたい世間の人々を観察すると、少々しっかりした程度の人物は皆、こうした計画倒れで人生を終えてしまうそうだ。
求道者は、いっさいを捨てて、速やかに一大事を決行しなければならない。

第108段
短い時間を積み重ねて、大切に使う人はいないものだ。
これは短い時間を惜しむ必要はないという意味をよく知っている人なのか、それとも、全然知らない愚か者なのか。
知っている人はともかく、知らないで時間を無駄にしている怠け者の為に、忠告しておきたい。
一銭はわずかな金だが、これが貯まると貧乏人を金持ちにする。
だから、商売人が一銭を惜しむ心は切実なのだ。
同様に、一瞬のような短時間は、その流れをはっきり意識するのは難しいが、だからといってその一瞬を放っておいては人間の一生はたちまち最期を迎えてしまう。
従って、その道を極めようとする者は、一日とか一月などという長い時間を惜しむような態度ではだめだ。
今生きて意識しているこの一瞬が、無駄に過ぎてしまう事を惜しまなくてはいけない。
例えば、人がやってきて、貴方は明日必ず死ぬと教えてくれた場合、今日が終わるまでの間、何を頼りにして、どんなことをするだろうか。
私たちが生きているこの今日という日も、明日死ぬと言われたあの今日という日と、全く変らないのだ。
私たちは一日の間に、食事・排便・睡眠・会話・歩行など、生きていく為にはやむを得ず多くの時間を使っている。その残りの時間は、いくらもない。
そんな状況にありながら、意味のないことをし、意味のない事を喋り、意味のない事を考えて、時間を消費してしまう。
そればかりか、そんなふうにして一日を費やし、一月を過ごし、一年を送り、ついには一生を送ってしまう。なんとも愚かな事である。
それならば、何のために時間を惜しむのかといえば、つまらないことに心を遣わず、世間との付き合いを絶って真理を追求する志を遂げよ、というわけなのである。

#徒然草 #朗読 #現代語訳

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