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万葉集朗読。現代語訳付き|BGM

万葉集から抜粋した和歌の朗読です。
BGM付きの観賞用です。
和歌を覚える、楽しむきっかけになれば幸いです。

万葉集と各歌の詳しい解説は下記のページをご覧下さい。

[関連記事]
万葉集とは?歴史と意味解説、有名な和歌一覧!|新元号「令和」の由来も
shikinobi.com/manyoushu

今後も様々な動画を配信予定ですので、チャンネル登録もして頂けると幸いです。

[訂正]
・志貴皇子の「石走る〜」を”いしばしる”と読んでいますが、正しくは”いわばしる”です。
・大伴家持の「新しき〜」を”あたらしき”と読んでいますが、正しくは”あらたしき”です。

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◯全文
あかねさす紫草野行き標野行き
野守は見ずや君が袖振る
【意味】
(あかねさす)紫草の咲く野を行き、標を張った野を行って、野守が見ているではないかしら。あなたが袖をお振りになるのを。

紫草のにほへる妹を憎くあらば
人妻故に我恋ひめやも
【意味】
紫草のように美しくにおいたつあなたを憎いと思うならば、人妻と知りながら、こんなにも恋しく思うものだろうか。

天の原振り放け見れば大君の
御寿は長く天足らしたり
【意味】
天空を振り仰いで見ると、大君のお命は永久に、大空いっぱいに満ち満ちていることよ。

石走る垂水の上のさわらびの
萌え出づる春になりにけるかも
【意味】
岩の上をほとばしり流れる滝のほとりのさわらびが、萌え出る春になったことよ。

飛ぶ鳥の明日香の里を置きて去なば
君があたりは見えずかもあらむ
【意味】
(飛ぶ鳥の)明日香の古京を後にして行ってしまったなら、あなたのいる辺りは見えなくなってしまうのではないか。

春の野にすみれ摘みにと来し我そ
野をなつかしみ一夜寝にける
【意味】
春の野にすみれを摘もうと思ってやってきた私は、野に心ひかれて、そこで一夜寝てしまったことだ。

愛しき人のまきてししきたへの
我が手枕をまく人あらめや
【意味】
いとしい我が妻が枕にして寝た(しきたへの)わたしの腕枕を、再び枕にする人があろうか。
いや、もうけっしていはしないのだ。

吉野なる夏実の川の川淀に
鴨そ鳴くなる山陰にして
【意味】
吉野の夏実の川の流れのゆるやかなところで、鴨が鳴いているのが聞こえる。あの山の影に隠れて。

秋萩の散りのまがひに呼び立てて
鳴くなる鹿の声の遥けさ
【意味】
秋萩が華やかに散り乱れている辺りで、妻を呼び立てて鳴く鹿の声の、なんと遥かなことよ。

夕月夜心もしのに白露の
置くこの庭にこほろぎ鳴くも
【意味】
月のある夕べ、胸がせつなくなるほどに、白露に濡れたこの庭に、こおろぎが鳴いていることよ。

君が行く道の長手を繰り畳ね
焼き滅ぼさむ天の火もがも
【意味】
あなたの行く長い道のりを手繰り寄せ畳んで、焼き滅ぼして行けないようにしてくれる天の災火が欲しい。

命あらば逢ふこともあらむ我が故に
はだな思ひそ命だに経ば
【意味】
命さえあれば、また逢うこともありましょう。私のためにひどく心を痛めないでください。命だけでも無事でさえあったら。

我が妻はいたく恋ひらし飲む水に
影さへ見えてよに忘られず
【意味】
わたしの妻はひどく私を恋しがっているらしい。飲む水に影まで映って現れ、まったく忘れられない。

春の苑紅にほふ桃の花
下照る道に出で立つ娘子
【意味】
春の園が紅色に輝いている。桃の花が下を照らす道にたたずむ乙女よ。

朝床に聞けば遥けし射水川
朝漕ぎしつつ唱ふ舟人
【意味】
朝の寝床で聞けば、遥かに遠い。射水川で朝、舟を漕ぎながら歌う船頭の声は。

春の野に霞たなびきうら悲し
この夕影にうぐいす鳴くも
【意味】
春の野に霞がたなびいて、もの悲しい。この夕暮れの光の中で、うぐいすが鳴いているよ。

うらうらに照れる春日にひばり上がり
心悲しもひとりし思へば
【意味】
うららかに照っている春の日にひばりが舞い上がり、心は悲しいことだ。独りもの思っていると。

新しき年の初めの初春の
今日降る雪のいやしけ吉事
【意味】
新たな年の初めの新春の今日降る雪のように、ますます積もり重なれ、喜ばしいことが。

#万葉集 #古典 #日本文学

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